近年の日本では、空き家の増加が社会問題になっています。茨城県内だけでも、約133万戸の住宅のうち、実に19万7,200戸が空き家になっているのです(平成30年時点)。
何らかの理由で、空き家を解体せずに所有しておくのであれば、責任を持って管理しなければなりません。その上で重要になるのが清掃です。ここでは、空き家の清掃を怠った場合のリスクや、掃除をする際のポイントをご紹介します。
■空き家を清掃せず放置した場合どうなる?
空き家を所有していても「どうせ使わないし、大したものも保管していないから」と、長期間清掃していない方は少なくないと思われます。しかし、これはあまり好ましくありません。なぜなら、空き家を放置するとさまざまな問題が発生するからです。
特に大きな問題としては、破損や倒壊による周辺への被害が挙げられます。メンテナンスを怠った結果、見えないところで劣化が進行し、ある日突然倒壊してしまうというケースは決して珍しくありません。屋根や外壁が剥がれて飛散するだけでも、通行人に怪我をさせたり、周囲の建造物を破損させたりするおそれがあるのです。
また、浄化槽の破損やゴミの放置などによる、衛生上の問題が発生することもあります。空き家はゴミの不法投棄の被害にあうことが多く、所有者自身はゴミを放置していなかったとしても、いつのまにかゴミで埋まってしまうケースもあるほどです。放置された生ゴミが腐敗すれば、特に夏場は強烈な悪臭を放ち、周辺に被害をもたらすでしょう。
さらに、老朽化して庭木も伸び放題になった空き家は、それ自体が地域の景観を損ねます。不法侵入の被害にあったり、不審者の隠れ家になったりすることも多く、犯罪の助長にすらつながりかねません。このように、たとえ住んでいなくても、空き家は決して放置してはならないのです。
近年は国も対策に動いており、「空き家等対策の推進に関する特別措置法」が定められました。上記のような問題がある空き家は「特定空き家」に指定され、行政からの指導が入ります。固定資産税の優遇が受けられなくなったり、刑罰の対象になったりする場合もあるので、十分に注意しなければなりません。
そのためにも、空き家の清掃は大切です。定期的に空き家を清掃し、破損箇所の修繕も行ってきれいな状態を維持すれば、特定空き家への指定を防げるでしょう。
■空き家の掃除は自分でやる? 業者に依頼する?
長期間放置していた空き家を清掃する場合は、相当の汚れが溜まっていると考えられるため、十分に準備を整える必要があります。そこで、通常の清掃道具にプラスして、軍手・マスク・スリッパを用意しましょう。空き家の中はカビやホコリが充満しているので、自分の体を守るためにも必須です。
また、清掃の前に換気と通水をするのもポイント。放置された空き家の中は汚れた空気が溜まり、水道管の中で悪臭や害虫が発生している可能性があります。空き家に入ったら玄関や窓、クローゼットに押入れなど、家中のあらゆる扉を開けましょう。水道の蛇口もすべて開き、数分間出しっぱなしにしてください。
そして、空き家の中だけでなく外部の清掃も重要です。外壁が汚れていると、景観を損ねる上に空き家であることが一目でわかってしまい、放火や不法侵入のリスクが高まります。庭の雑草も害虫の発生源となり、伸びすぎて隣の家に侵入することもあるので、草むしりなどのお手入れをしっかり行いましょう。
ただし、一度きれいに掃除しても、人のいない家はすぐに汚れてしまいます。できれば月に一度のメンテナンスが必要です。とはいえ、ご自宅から距離があったり仕事が忙しかったりして、なかなかお時間を取れない方もいらっしゃるかと思います。そういった場合は、空き家の清掃もできるハウスクリーニング業者に依頼する方がいいかもしれません。
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